CINOHのミニマリズムは、単なる整然さではありません。
構築されたフォルムの中に、意図的な“ずれ“や”崩し“を忍ばせる――その小さな違和感が、日常の装いに奥行きと感情を生みます。
その美意識を支えるのが、イタリア・ロロピアーナ社の15.5マイクロン・ウルトラファインメリノウール。
この糸は紡績段階で毛羽立ちを極力抑えるコンパクトマシンで作られており、上品な光沢感と高いピリング耐性を兼ね備えています。
カシミアと同等の細さを持ちながら、ウールならではのコシと反発性を備え、着用を重ねても柔らかくなりすぎず、シャープな印象を長く保ちます。
しなやかさと芯のある構築性――この相反する要素の両立こそ、CINOHがこの素材を選び続ける理由です。
カフや裾にだけ配されたバイカラーのラインは、緊張感の中にリズムを与えるディテール。
繊細な編地の切り替えは、動きの中で立体感を生み、インナーとしても一枚でも成立するバランスでデザインしています。
素材の豊かさと、揺らぎを含んだ佇まい――その調和が、現代における「品」のひとつの形だと私たちは考えています。
タートルネックを襟のように見立てた構築的ディテールが特徴。
袖口には配色を施し、シンプルな中にリズムを加えています。
身頃は均一なリブではなく、幅や方向に変化をつけたバリエーションリブ構成。肩部分はリブの方向を切り替え、ラグランのような柔らかさとともに、襟元をすっきりと見せる効果を生みます。
一枚でも、インナーとしても映える、緻密に設計されたタイトフィットニット。
克己的な印象を与えるシャープな襟ぐりが特徴。
袖口と襟裏の配色が、ミニマルな中にさりげないリズムを加えています。
身頃はタイトタートルネック同様、均一ではない幅や方向のバリエーションリブ構成。
肩部分はリブの方向を切り替えることで、視覚的なラインに変化を与えています。
一枚でも、インナーとしても成立する、簡潔さと奥行きを兼ね備えたタイトフィットニット。
克己的な印象を与えるシャープな襟ぐり。
やや前側に振った袖口のスリットと、裾からさりげなく覗くレイヤードギミックの配色が、ミニマルな中に奥行きを生みます。
シルエットは端正さと抜け感を両立させた、ほどよいリラックス感。
第一ボタンと第二ボタンの間隔を詰めることで、第一ボタンを外しても品のある首元に見える設計です。
袖口にはスリットを配し、袖下のシームをやや前側に振ることで、正面からもスリットが覗くアクセントに。
シルエットはほどよいリラックス感を持たせ、端正さと抜け感を両立させています。